グラウンドアンカーとは、地中にグラウトによって造成する定着部と地表付近の構造物を、高強度の引張材で連結させ、引張力を利用して安定させるシステムです。

 グラウンドアンカー工法は、
(1)斜面安定
(2)構造物の転倒・浮き上り防止
(3)仮設山留め・土留め
など、土木建築分野において広く利用されています。

(1)斜面安定

切土のり面に働く土塊のすべり力を、のり枠等とアンカーの引張力で抑止させます。すべりの規模が大きく擁壁や抑止杭では押さえきれない場合でも対応が可能です。
(2)構造物の転倒・浮き上り防止

地上構造物をグラウンドアンカーによって安定地盤と連結させ、引張力によって安定させます。杭基礎や地盤改良工法では長尺杭や広範囲の改良が必要な場合でも、合理的・経済的な基礎構造とすることが出来ます。
(3)仮設山留め・土留め

山留め壁をグラウンドアンカーの引張り力によって安定させます。切梁工法では切梁などが作業の障害になりますが、グラウンドアンカー工法では広い作業スペースが確保出来ます。
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